①「幅広い医療技術・知識」の勉強
在宅医療を行うためには、基本的な医学の知識(一般内科的な知識)はもちろんの事、様々な分野の知識の習得が必要になります。
具体的には、緩和医療の知識、老年医学の知識、皮膚科の知識、整形外科の知識、小外科手技の知識…などです。
いずれも、その道のプロまでの知識が必要なわけではありませんが、ある程度は知っておく必要があります。
まあ、知っておく必要があるというよりも、実際現場では様々なシチュエーションにぶつかるため、必然的に必要となってきます。
Dr.ザイタク
たとえば癌性疼痛に困っている終末期の患者さんの苦痛を取るための薬と量の選択ができますか?
Dr.ザイタク
また、転倒し切創が出来た患者さんの縫合処置ができますか?
そう、在宅で困っている患者の目の前には、あなたしか医者がいないのです。
院内PHSを鳴らして外科の先生を呼んで創傷処置をしてもらったり、緩和の先生に相談して薬を調節してもらったりすることができないのです。
そのため、病院勤務されていたときのような専門科中心の考え方ではなく、総合診療的な考え方が必要です。
このブログの中でも、これら一つ一つの具体的な内容についても少しずつ触れていきたいと思います。